今乗っとかいないと二度と乗れないかもしれないよ!?
という2stバイクの強迫観念に囚われ続けておりまして、ついに先日、覚悟を決めバイク屋さんでR1-Zを買う寸前までいったのですが、ローンの審査に阻まれ夢叶わず…という状況でした。
1998年の排ガス規制で生産終了になった、若くても十数年経ってるバイクなので、まず状態のいい車体が見つかりづらいということと、現状30万円前半〜(車体)で買えますが、今後プレミア価格がついていき、数年もすればびっくり価格になる予想なので、物理的にも経済的にも今を逃したら所有するチャンスは二度とないな…と若干凹みました。大人になってやりたい事をやろうと思っても実現できないと悲しくなりますね。声優の浅野真澄さんが「お金は可能性のチケット」的なことを言っていましたが、めっちゃわかります。
そういえば浅野真澄さんがGM1買った記事や撮った写真がきれいだったので僕もQ7から買い換えた記憶が蘇りました。他の一眼も使っているようですが、浅野さんの写真はいつもきれいですね。
YSP東大宮で憧れの2stバイクに乗れる!
めっちゃ話がそれましたが、そんな希少になった2stバイクである「YAMAHA R1-Z」がレンタルできちゃうんです。しかも、YSP(ヤマハのバイク専門店)なので、状態もとてもいい! 店員さんもとてもいい人で話していて楽しくなりましたよ。
日帰りなら10:30〜19:30までで10,400円! 普通のレンタルバイクとほぼ同じか、むしろ安い?
詳細は店舗HPやブログに記事があります。
初2stで日帰り奥多摩ツーリングに行ってきた
というわけで諦めていた夢の2st、R1-Zに乗ることができました。ありがとうYSP東大宮。
ちなみに、なんでR1-Zが欲しかったのかというと、かねてから2stバイクに乗ってみたいという気持ちがあり、その話をしたら近所のバイク屋さんが
「ヤマハの水冷パラツイン(水冷二気筒)エンジンの楽しさが一番わかるのがR1-Z」
「レーサーレプリカより街乗りで乗りやすい」
「今なら価格もそこそこ」
と話してくれて気になったのと、最近なぜか無性にトラスフレームがカッコよく思えて「ああ〜」ってなったわけです。(ローン審査落ちたのは別のお店です。セールストークにまんまと乗せられたわけじゃないぞ)
R1-Zの感想
・4000〜6000回転くらいから上は回る限り加速していく感覚
・50〜70キロくらいで流れる道路だと3速までで十分(スムーズに流れてれば4速)
・車体を寝かせても大丈夫だと思える安心感がある(足回り)
・車体が軽いからブレーキがよく効く、ブレーキのタッチは自然
・エンジンが抵抗なく高回転まで回る(反面、エンブレが弱くて最初危なかった…)
・発進は回転上げて長めの半クラで発進と、4stよりもちょっと気を使うけど、走り出してしまえば、低速トルクが弱くて走りづらいという感じはなかった
・エンジンオイルの白煙が後続車に申し訳ない(2st全般ですが)
・燃費が悪いので計画性がないとガス欠の恐れが
よくいう2stのパワーバンドに入った時の加速についてですが、VFR800に乗った直後だったので、正直想像していたような未知の体験や感動は感じられませんでした…自分が残念。と、思いながらもよく考えると、250ccで800ccと同じような速度感で走れてるって、速いってことだよな…と気づき、底知れぬパワーを感じました。
せっかくなので高速に乗って高速走行を楽しめばよかったですが、下道でトロトロと奥多摩まで行ってきました。適当に西に進んだため、渋滞やらなんやらで3時間くらいかかりました…。でも、街乗りも全然問題ないことは理解できました。
奥多摩周遊道路を走り、山梨に入るくらいまで行ってみましたが、戻りのタイムリミットとガス欠の不安で折り返し、「道の駅たばやま」で休憩。
バイクに乗り始めて2年半ちょっと経ちますが、実はこういったツーリングスポットに行くのは今回が初めて。「峠って怖い人達がびゅんびゅん飛ばしてるんでしょ…」という「クラブにいるやつはみんなクスリやってる」みたいなイメージがあって怖くて行けませんでした。(あとだいたい起きると昼過ぎなので思い立って行けない)
しかし今回、奥多摩行ってよかったです。走り出しちゃえば近いですね。奥多摩湖とか山を見ながら走ってるとき、彼女もBBQする仲間もいませんが僕は完全にリア充でしたよ。
これがYSP東大宮のR1-Zです。外装もきれいですし、ノーマルの乗り味を存分に楽しめます。
「道の駅たばやま」の軽食堂。高速のSAにありそうなメニューがあります。
この建物は違いますが、奥には日帰り温泉もありました。
都心からちょっとで山に行けちゃうんですね。頭ではわかっていても、新鮮な気持ちになります。
吊り橋を渡った先に見えるのが温泉施設です。
バイクの他にも、車でのドライブや登山の方もいて、そこそこ賑わっていました。
立派なのでがっしりしてると思ったら、ワイヤーで吊られているだけなので歩くと揺れてちょっとワクワクしました。
これが温泉施設。僕は時間がないので入れませんでした…。リベンジします。
白桃&バニラのミックスソフト。なぜかライダーはソフトクリームを食べると文献で読んだ記憶があるので、風習にならって。
バイクのハンドル周りフェチというか、コックピット視点?がカッコよく思えて好きです。
当たり前ですが、転倒や事故・故障など起こさずに無事に返してきました。初めての2スト、初めての峠道で不安があったのですが、よかったです。
1日乗ってみて、僕のR1-Z購入欲求は落ち着きしました。考えてみると、欲しい動機の大部分が「乗ってみたい」であり、それを後押しして「今しかない」「レア車の所有欲」というステータス的な気持ちでした。
今回のレンタルで「乗ってみたい」は解消され、9時間程ではありますが、じっくり乗り味を楽しめました。(もっと回した乗り方もすればよかったとは思っている)
で、満足できました。2stへの理解も憧れから現実になり、僕は4stの方が好きかも、となり、若干切ないですが諦めがついた次第です。
とはいえ、乗りたい時にレンタルできるから、というのも大きいです。いつまでこのレンタルしているかわかりませんが、2stバイクを知らない世代にとって本当に良いサービスだと思います。
(カメラ:X-T1/レンズ:XF16-55mmF2.8, XF10-24mmF4)