こずぶろ

日常生活や趣味で得た経験・情報を盛ったりせずに記します。

「SF おすすめ 小説」でググった人にはガイド本『SFが読みたい!』がオススメ

SFマガジン編集部編の年度版レビュー本(国内・海外含む) 

SF小説を楽しみたいけど、何を読んでいいか決めかねて手を出すところまで行ってない人にちょうどいいのが『SFが読みたい!』です。

その年度のSF小説作品から、国内・海外それぞれベスト30までランキング。
ランク外の注目作品についても1ページ弱で扱っているので、実質各50位ほどまで紹介されています。

ランキング以外にも、「マイ・ベスト5」というコーナーでは、作家や批評家といったSF識者たちがその年の作品から選んだベスト5作品を紹介。選んだ理由が短いながら添えられているので、ランキングのレビューと合わせて読めば公正な判断に役立ちます。

 

 表紙がゆるいので、堅苦しくなく接することができて僕は好きです。

 

 

 読んで見たくなった作品

・『自生の夢』 飛浩隆(国内編1位)
短編集(短編集が好き)。内容も面白そうですが、文章が脱帽モノとのことで、どんなふうなんだろうと気になりました。

・『ザ・ビデオ・ゲーム。ウィズ・ノーネーム』 赤野工作(国内編4位)
カクヨム」発の作品。未来のゲームレビューサイトの体裁の話らしい。レビュー文で「言わばゲーム版『完全な真空』」とあり、そっちも合わせて読みたくなりました。

・『横浜駅SF』 柞刈湯葉(国内編6位)
これも「カクヨム」発。名前は聞いたことありましたが、ネタっぽいことをちゃんと完成した設定にしてる系の物語が好みにあっていたので、読んだら絶対楽しめるはず。

・『隣接界』 クリストファー・プリースト(海外編1位)
あらすじにはあまり魅かれませんでしたが、1位だし、「マイ・ベスト5」でも多く選ばれていたので、気になります。

 ・『無限の書』 G・ウィロー・ウィルソン(海外編6位)
魔術と科学の入り混じったSFファンタジーとのこと。中二病なのでタイトルだけでワクワクします。あと、中東が舞台で、中東ならではの問題意識が盛り込まれているそうで、中東の価値観というものが気になってます。

 ・『わたしの本当の子どもたち』 ジョーウォルトン(海外編7位)
認知症の女性に、併存するはずのない2つの人生を生きた記憶があるという、パラレルワールド物らしい。「1冊で2人分の人生を生きたかのような深い充足感を得ることのできる」名作とあるので、本で他人の生き方を感じたいタイプにはお得。

・『ゴッド・ガン』 バリントン・J・ベイリー(海外編8位)
短編集。『ゴッド・ガン』は「神を殺せる銃を作って撃ったらどうなるの?」という話だったり、他の収録作もかなりバカバカしい設定をちゃんと成立させているそうで、超気になる。こういうの好きです。表紙がカッコイイ。

パッと上位作品でも7作品あったので、何を読めばよいかわからなかった状態から一気に進歩がありましたよ。
僕は気に入ったら作者買いするタイプなので、あまり新規発展がないので、この本はありがたい。
読書量が増えていったら、過去年度のものも買ってみようと思います。