うっかりのつもりでも、最悪の場合は無銭飲食に!
バイクで30分ほどの距離のファミレスに一人でいった。
うなぎを食べた。
約2400円。
10分ほどゆっくりしてから「さぁ帰ろう」とカバンを覗くと財布がない。
財布やスマホや定期券など、わりと頻繁に忘れ物をするけど、
今回のように決定的に取り返しの付かない事態になったのは恐らく初めて…。
悩んでいても仕方ないのでレジへ行き、
「すいません、財布を忘れてしまいました…」と申し出る。
「……。身分証明書や、なにか住所のわかるものはありませんか?」と店員さんは言うが、全部財布に入れているので持ってない。
自分的には食い逃げとか無銭飲食しそうな風貌じゃないし、本当に財布を忘れてしまったマヌケな人のつもりだったので、持っていたスマホやカメラを担保にして一度家にお金を取りに帰らせてもらえないだろうかと思い打診したのだけれど、店員さんは一度バックヤードに消える。
戻ってくると「ご家族やお知り合いにお金を届けてもらえませんか?」と。
僕は一人暮らしで家族は遠いし、近くに住んでる友だちもいないし完全に詰み。
「だったら警察と一緒に家にいってもらうしかありませんね」と店員さん。
「(マジか…)」と思いながらも、僕は悪いことしたつもりはないので同意。
レジ前の椅子で待機すること15分ほど。
警察の人がご到着。
制服姿で4人もズカズカと入ってきて、急激に物々しい雰囲気に。
ファミレスのレジ前に制服姿の警察官が4人立つと密度が高く、パッと見だとけっこうな大事っぽい光景…。
先陣を切って入ってきた一番デカい警察官が、
「(その人は)どこ? あ、あなた? お金ないのに食べちゃったの? いくら飲み食いしたの? とりあえず持ち物全部見せてくれる?」と、完全に容疑者扱いの質問をしてくるじゃありませんか…。
他のお客さんから見たら、僕は完全に無銭飲食者だよな…。
ちょっとムッとしたけど、ここでキレたりしたら本当に無銭飲食者っぽいので
「ちょ、言い方…(様々な思いを押し殺した複雑な表情で)」とだけ言っておいた。僕のうっかりが発端なわけですし。
住所や本籍、職業、電話番号など一通り聞かれ答えているとき、離れたところにいた警察が「自称でやるから」と話しているのが聞こえ、自分の存在を証明することが自分にはできず「自称」扱いされることにショック…。
IDを体に埋め込みたいと割とガチで思いました。
ポケットのバイクの鍵を出したことで、免許不携帯で運転してたことも指摘されたけど、「まぁ乗ってるところ見てないから今回は厳重注意だけにしておきます」と、法システムの穴によって助かった。
確実に乗ってきてることがわかってるのに、警察官自身がそれを見ていないと取り締まれないっておもしろい。
10分ほどで諸々の状況確認が済み、
警察官2人と一緒にパトカーで自宅へ。
往復1時間ほどのドライブを楽しみました。
人生でこれ以上の時間、パトカーに乗ることがないようにしたいものです…。
店員さんに謝罪し、無事にお会計しました。
まとめ
今回、以下のどれかの方法が取れれば警察沙汰にならずに済んだはずでした。
その1 誰かにお金を持ってきてもらう
その2 住所氏名顔写真のある身分証を呈示する(店の判断による)
その3 家が徒歩5分とか近所(店の判断による)
免許不携帯が今回の事態を大事にしてしまった要因ですね…。
今回の教訓
・身分証明書は常に持て
・忘れ物をするな(よく忘れるタイプならいつか痛い目に遭うぞ!)
・運転する前に免許証を持ってるか確認
うっかり財布を忘れても、最悪の場合、本当に無銭飲食で捕まる可能性もあるとのこと。
店にも警察にも迷惑がかかる。
今回はファミレス‐自宅間の距離が片道30分ほどだったからまだよかったけど、
1時間とかそれ以上離れたとしても、今回のようなケースの場合、警察の人と自宅までパトカーでドライブすることになるそうです。
ちなみに、パトカーのなかはスマホ禁止だったので、本などアナログな娯楽を持っていない場合は、警官とおしゃべりか、窓の外を眺めるくらいしかすることがありません。
財布を忘れて街まで出かけるところまでは愉快で済みますが、
ご飯食べちゃったら笑えない事態になるということがわかりました。
以上、レポっす。