Apple TV+で視聴できる(無料トライアル有り)
2001年生まれ現在19歳のビリー・アイリッシュのドキュメンタリー映画が今年6月に公開されまして、遅ればせながら最近Apple TV+にて見ました。
大きく売れる前の15歳頃から2020年グラミー賞ほぼ総なめの18歳辺りまでの生活に密着した内容です。
映画を見るまではビリー・アイリッシュって変わった環境で生きてるんだろうと先入観というか偏見のようなイメージを持っていましたが、それが全然。
確かに学校に通わずホームスクーリングだったり鬱でリストカットしてる少女だったようですが、映像を見る限り両親兄との関係は非常に良好で、友達もいて、すごく良い環境で育ってます。
特に家族がすごくアイリッシュのサポートに気を遣っていて、こんなに子供を大事にする家庭があるとは…という驚きと、子供の成長に対する両親の影響力ってやっぱり大きいんだなというのが僕の感想の大半を占めています。
アイリッシュめっちゃいい子やん…
映画を見ればわかると思いますが、普通にめちゃくちゃいい子なんですよ。
勝手に生意気な小娘だと思っていましたが、まぁそういうシーンもありますが、基本的な心は本当に真っ当な考えの持ち主で、人に優しいんですよね。
ジャスティンビーバーの大ファンな彼女が、本物のジャスティンに会うシーンも見どころ。
ジャスティンの対応もとてもいいです…。
お父さんがめっちゃお父さん…
アイリッシュが自動車免許を取って初めて一人の運転で自宅から彼氏のところに高速道路に乗って行くシーンがあるんですが、お父さんが出発前のアイリッシュに運転の心得を説くんですよ。
「慎重すぎる運転でいい」
「高速道路の出口を降り損ったら次の出口で降りればいい」
とか、娘からしたらクドいだろうなってくらい言うんですけど、大人が見たらすごく印象的なシーンだと思います。
こんなお父さんっぽいこと言うお父さんLAにいるんだって感じです。
お兄ちゃんよく妹にここまでできるな
楽曲の大部分を作る兄のフィニアス。
元々自分のバンド用に『Ocean Eyes』を作ったそうですが、なんでかアイリッシュに歌わせたことで世間の注目を集めるきっかけに。
一緒に曲作りするシーンでは妹からのダメ出しはちゃんと聞くし、妹の提案やアイデアは尊重して反映していくなど、兄という立場からの傲慢さは感じられません。
むしろ、妹とレコード会社の板挟みで強いストレスを感じながらも妹の創作を尊重させたい振る舞いを見せています。
出しゃばりなようで必要な役割なお母さん
映画内でお母さん自身が語っていることですが、会社の人がどれだけアイリッシュをサポートしても、ずっとは無理だし、仕事以外の人生まで考えてくれるわけではありません。
「若いアーティストには家族のサポートが必要です」という旨のことを言っていました。
ライブも海外ツアーにも常に家族で同行し、スタッフの中に入って意見を言って娘をサポートするなんて普通の親ではなかなかできません。
出しゃばりすぎだと考えて、子を託すのがほとんどではないでしょうか。
そうしないのは信念があるからなんでしょう。
ちなみにお父さんもお母さんも芸能の世界の仕事をしているようです。
その中で色々みてきた結果かもしれませんね。
子供のポテンシャルを活かすのは親のあり方じゃないか
全部が全部こうしたらこうみたいな育成法はないですが(人間だもの)、子供を一人の人間として尊重することの大事さを感じた映画でした。
「育てる」と思うと自分の管理・考えを当てはめてしまいがちですが、「保護者」という意識を持てば不自然に干渉する接し方になりづらいのかな、と言葉遊びでしかないですが思いました。
まぁ、僕に子供はいないので考えたところでしょうがないんですけどね。
世の中にいい子が増えれば嬉しいので子育てしてる親御さんはどうぞ見てみてください。